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注目企業インタビュー

地元活性化の核となる「道の駅 保田小学校」

施設に対する期待、若手に求める挑戦

大塚 克也 さん(56歳)

都市交流施設・道の駅 保田小学校 駅長

ダイエー・茨城県の道の駅

廃校を利用した画期的な施設、都市交流施設・道の駅 保田小学校。「小学校を残したい」という地元の想いをもとに、鋸南町を変えるムーヴメントを巻き起こす拠点に生まれ変わりました。大塚さんは、現在は校長(駅長)として、施設の運営に忙しい日々を送っていらっしゃいます。

道の駅 保田小学校は、鋸南町のあらゆる産業の核となる可能性を秘めています。併設した宿泊施設は観光や地元との交流のために、店舗や直売所は農業や商業を拡大させる場として使われ始めました。さらなる発展のために、チャレンジ精神にあふれた若い人材、次世代を担う移住者の力を求めています。

地元活性化に対する挑戦は、まだ始まったばかりです。駅長の大塚さんに、道の駅 保田小学校の今後についてお聞きしました。

ここから鋸南町を変える!という地元の意気込み

「道の駅 保田小学校」は、全国的に注目を集めている道の駅です。平成27(2015)年12月11日のグランドオープン時には、大嵐にも関わらず行列ができました。大勢の人に来ていただきました。

この施設の特長は、廃校をそのままリノベーションしたこと。全国でも類のない道の駅です。廃校の再利用は全国的な課題となっていますが、「学校を残したい」という町の思いが類のないモデル的な取り組みを実現しました。

体育館や校舎の面影を残して、学校の備品を使ったことにより、訪れるみなさんに郷愁と感動を生んでいます。テナントゾーンには飲食店が4店舗、雑貨店が1店舗、体育館にはインテリアショップが1店舗あります。

町長がアイデアマンだったことも大きいかもしれないですね。廃校を利用して、道の駅の名前にそのまま「保田小学校」を残したのは非常にキャッチーですから。宣伝効果も大きく、道の駅 保田小学校ができたことは、地元にに大きな変化をもたらしました。特に影響を与えたのは、新しい直売所です。

鋸南町の漁業では、保田漁港の「食事処ばんや」が漁協直営食堂として大きな事業収益を上げ、雇用を創出しています。農業では「道の駅きょなん」に直売所がありましたが、さらに道の駅 保田小学校に直売所が開設されて、販路が拡大しました。

農家のおばあちゃんは、毎日、楽しそうに笑顔で自分の作った野菜を直売所に持ってきます。大切に育てた野菜を、観光客や地元の方に喜んで買っていただけることが、生きがいになったのでしょう。

波及効果は農業だけにとどまりません。加工品やお弁当も扱っているので、飲食店など商業の方にも商品やサービスを知ってもらうきかけ作りになっています。

駐車場が自動車でいっぱいになった状況を見て、鋸南町が潜在的に持っていた力を地元の方々が再認識している手応えを感じます。ここから鋸南町を変える!という意気込みを生んだことが、道の駅 保田小学校の大きな成果です。

あらゆる産業を活性化する核として

道の駅 保田小学校には、宿泊施設も併設しています。宿泊施設を使っていただくことで、地元の観光や移住による就農の活性化にも貢献すると考えています。

鋸南町は都心から至近距離にあり、海も山も楽しめる一粒で二度おいしい贅沢な場所です。その本当のよさは、日帰りの短い時間では分かりません。宿泊して初めて「夕日がきれい」「星が低く見える」「静かな夜に波の音が聞こえる」など、鋸南町の自然を知っていただけるはずです。

ここに宿泊して、鋸南町の名所旧跡を散策したり文化を体験したり観光を楽しんでいただくことも可能です。「次に訪れるときは旅館に泊まろう」と考えるきっかけになるでしょう。観光客と地元の人が交流を深めることもできます。

「就農体験をしたい若手移住者の宿泊施設」として使うアイデアもあります。鋸南町に移住した若い就農者の話を聞くと、自然の中で農業体験をしたことが就農や移住を決める後押しになったようです。道の駅 保田小学校の宿泊施設を利用して、農作業体験パックといった研修も考えられます。

道の駅 保田小学校は、鋸南町の産業全体を活性化する「核」といえます。漁業協同組合とタイアップした催事を行ってもよいのではないでしょうか。農業や漁業といった基幹産業に商業などを加えて、それぞれの産業による共創や相乗効果も見込めます。

新たな領域にチャレンジする人材を

あらためて自分を振り返ると、チャレンジ精神旺盛で、新しいものを求めて絶えず走ってきた人間でした。いま道の駅 保田小学校では、そんな挑戦的な若い力を求めています。

私の生まれは君津市ですが、鋸南町は子供の頃には海水浴、若い頃にはマリンスポーツを楽しんだ場所です。いわばIターン、Jターンの移住者感覚で、「ここで一旗揚げよう」という気持ちを抱いてやって来ました。

例えば、道の駅の直売所で売上を伸ばすために若手の就農者にチャレンジしてほしいのは、新品種の野菜や珍しい野菜です。イタリア料理で使うようなマニアックな野菜は、需要は少なくても使ってくれる人が見込めます。地元の農家を巻き込んで、市場を創出できるような人がいるといいですね。

農業関連の仕事に携わりたい人に限りません。飲食店や惣菜店などで働きたい人にも雇用の場があります。農作物や海産物の加工をしたいと考えている人にも、チャンスといえるでしょう。売り場というフィールドはあるので、あとはやる気次第です。

現在、道の駅の従業員は50名弱。鋸南町の働き手がおよそ半数です。その中にJターン、Iターンで移住してきた若手が3人います。若手3人の活躍できる仕事を作りたいと考えています。私がやらなきゃいけないことは、次世代の若者がいきいき働くことのできる仕事を提供し、この施設を核として、さまざまな産業をつなぐことです。

道の駅を活用した地域再生は、全国的に取り組んでいる重要な施策です。ここは各地から注目を集めるフロンティア的な存在です。まだ始まったばかりで、さまざまなポテンシャルを秘めています。

日本の地域活性化の理想像を追究し、地元と連携しながら挑戦を続けたいですね。

大塚 克也(おおつか かつや)
昭和34(1959)年6月生まれ。

君津市出身。ダイエー(現在はイオングループ)で、都内を中心に関東近県で23年間働く。2002年に茨城県で道の駅立ち上げスタッフとして参加、13年間勤務。2015年4月より現職。

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